「AIを使った7ステップの中国語の勉強方」のここまでで、自分専用の中国語テキストを作り、ナローリーディングで語彙と表現をインプットしてきました。
さて次は、いよいよ「音」です。
中国語は、音の高さ(声調)や流れが意味に直結します。日本語ネイティブの私たちは中国語の漢字を見れば、ある程度意味が分かりますが、実はそこがウィークポイントでもあります。
単語や文法を「見て」覚えても、「聞き取れない」「口から出てこない」という壁にぶつかる方がとても多いと思います。
そこで活躍するのが、AIを使ったリスニング&シャドーイングです。AIを使えば、自分専用の教材を「聞く」「真似する」練習まで一気にできるようになります。
この記事では、楽しみながら続けられる、AIを使った中国語リスニングとシャドーイングのやり方を
解説していきます。

現時点ではChatGPTでは実装できませんでしたので、Geminiを使ったやり方をご紹介していきます。
ステップ④ AIで中国語リスニングとシャドーイング
次は、いよいよリスニングです。ここまでで作った自分専用の中国語テキストを、「音」で体に沁み込ませていくステップになります。
AIを使うと
・テキスト読み上げ
・速度調整
・シャドーイング
といった練習が、自分のペースでできるようになります。
※現時点では、ChatGPT単体では、読み上げ速度を自由に調整するアプリの実装が難しかったため、この記事ではGeminiのCanvas機能を使った方法をご紹介します。

ChatGPTにプログラムを書いてもらうことはできたのですが(というかChatGPTが勝手に書きだしくれただけですが)、次の段階のアプリに実装するのが私にはムリでした。Geminiですと、間のあっちこっちの作業が不要で、web上のアプリがスルスルっと出てくるので、Geminiを使わせていただきました。
① Geminiで中国語音声を作る
やり方はナローリーディングの時と同じGeminiの「Canvas機能」を使っていきます。
Geminiの質問入力欄の下にある「Canvas」をクリックして指示を出すと、簡単なWebアプリを作ることができます。
次のプロンプトを入力します。
貼り付けたテキストを読み上げるwebアプリを作ってください。スライダーで再生速度を0.5~2倍まで自由に調節できるようにしてください。
ーーーー
(中国語の文章を貼りつける)

しばらく待っていると、Geminiが自分専用のリスニング教材を作成してくれます。市販教材との大きな違いは、「自分が使いたい内容をそのまま音で学べること」で、意味がわかっている文章なので、音と内容が結びつきやすくなります。
※今回、速度は0.5~2倍としていますが、「速い」と感じられる場合は、0.2~1倍くらいから始めてみてください。
実際にやってみた画面
上のプロンプトと、前の記事でもご紹介している「朝 コーヒー」に関する中国語の文章をGeminiに貼り付けたら、下のスクショのように画面の右側に新しいボックスが開いて、webアプリのプログラムを一生懸命書きだしてくれます。

そして、しばらく待っていると(中国語なので、英語より時間がかかっています)、速度調節可能の読み上げ音声webアプリが完成しました。
※実際には、この時5分くらい待ちました(私が使用しているのはGemini無料版なので、有料版だともっとサクサクかもしれません)。

② 速度調整で「聞ける耳」を作る
中国語のリスニングでつまずく一番の原因は、「スピードについていけないこと」です。
そこで活用したいのが、速度調整です。
おすすめの流れはこちらです。
・0.5倍速でゆっくり確認する(最初は、0.3くらいから始めてもいいと思います)
・1倍速で理解できるか試す
・2倍速まで耳を慣らす(正直、2倍速はかなり速いです)
このように
「ゆっくり → 普通 → 速い」
と段階的に練習することで、ナチュラルスピードの中国語についていけるようになります。

先に英語で実装検査をしてみたのですが、Geminiは恐らく英語ベース(WPC)で速度調節を出してきていますので、中国語ですと読み上げ速度が若干速く感じました。0.6倍速がHSKの出題と同じくらいの読み上げ速度かな思いましたので、実際の設定は「0.3~1.5倍速」あたりがおススメだと思います。ご自身の状況に合わせて色々試してみてくださいね。
③ シャドーイングで「話せる中国語」にする
音を聞くだけでは、話せるようにはなりません。そこで取り入れたいのが、シャドーイングです。
シャドーイングとは、音声の少し後を追いかけて発音する練習方法です。
やり方は、
① 音声を流す
② 1〜2語遅れて真似して発音する です。
意味や漢字を思い浮かべたりせず、音のみに集中するのがポイントです。が、最初はうまくできなくて大丈夫です。
・声調がズレる
・途中で止まる
・言えない部分がある のが普通です。
大切なのは「とにかく口を動かすこと」です。

詰まるところ「語感」を養うのが全てです。中国語の持つ音やリズムに慣れることが大切です。
④ とにかく「擦り切れるまで聴く」
中国語は、「声調」と「音のリズム」がとても重要な言語です。
ですので、
・何度も聞く
・何度も真似する
この繰り返しが、いちばんの近道になります。
目安としては、「もう聞き飽きた」「覚えちゃったし…」と思うくらいまで繰り返してみてください。
その頃には、自然と口から中国語が出てくるようになります。
⑤ 音とリズムに慣れることが最短ルート
繰り返しになりますが、中国語学習で大切なのは、文法よりも、単語よりも、まず、「音」と「リズム」です。
ここを飛ばしてしまうと、
・聞き取れない
・通じない
・話せない
という壁にぶつかりやすくなります。
裏を返せば、音とリズムに慣れてしまえば、中国語は一気に楽になります。

以前、藤井風さんが、韋禮安(Weibird)さんの『如果可以』という歌を歌われていたことがありました。(歌なので声調はさておき)風さんの発音の美しさにビックリしました。音とリズムから入るアーティストならでは。と思いました。
よくある質問(リスニング・シャドーイング編)
- Q中国語のリスニングは初心者でもできますか?
- A
はい、できます。むしろ初心者の方こそ「音」から入ることで、後の伸びが大きくなります。最初は0.3倍速など、ゆっくりしたスピードから始めてみてください。
- Qシャドーイングが全然できません。それでも大丈夫ですか?
- A
まったく問題ありません。最初はできないのが普通です。聞こえた音をなんとなく真似するだけで効果があります。「完璧に言おうとしない」ことがポイントです。
- Qどのくらい続ければ効果が出ますか?
- A
個人差はありますが、毎日5分でも続けると、1〜2週間で「聞こえ方が変わった」と感じる方が多いです。短時間でも継続が大切です。
- Qどのくらいのスピードで練習すればいいですか?
- A
最初は0.3〜0.6倍速くらいがおすすめです。慣れてきたら1倍速、さらに余裕があれば1.2〜1.5倍速に挑戦してみてください。
- Q毎日やらないと効果はありませんか?
- A
毎日でなくても大丈夫ですが、間隔が空くと音の感覚が戻りにくくなります。できれば「短時間でもいいので頻度を高く」することをおすすめします。
まとめ
リスニングとシャドーイングは、中国語を「使える力」に変えるステップです。
AIを使えば、自分専用の音声教材で、何度でも練習できます。
とにかく「音」と「リズム」に慣れること。それが、中国語上達のいちばんの近道です。ご自身の慣れ親しんだ話題で、いっぱい聞いて、いっぱい話して、中国語の語感に慣れてくださいね。

多听,多说,多练习!!

